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梅林公園
 枝垂れ梅を始め、幾種類もの梅の花で彩られ、念仏宗の境内は芳香に包まれます。


春ごとに 咲きまさるべき 花なれば 今年もまた あかずとぞ見る  紀貫之
春を迎えるたびに、いよいよ素晴らしく咲く梅の花でありますので、今年の花も、また素晴らしいと思って見ているのです。

風をしき 雪をなし 歳を序(じょ)あらしめ および渓林万物(けいりんばんぶつ)をあらしむる みな梅華のちからなり  『正法眼蔵』「梅幸」
風をもたらし、雪を降らせ、年に秩序をもたらし、また谷間の林、万物を存在させるのは、みな梅花の力である。

うめのはな 色をも香をも 御法(みのり)とは さとりを開けて 見る人ぞ見る
梅の花の、鮮やかな色も、芳しい(かんばしい)香りも、皆仏法であると、悟りを開いた人たちは見るのである。


色香をば 思ひもいれず梅の花 つねならぬ世に よそへてぞ見る  花山天皇御歌
色も香りも素晴らしい梅の花ですが、私はそれに心を止めたりはしません。
ただ、花の咲き散る有様に、無常なこの世というものを引き比べて見るのです。 

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